2018年10月17日、千葉県館山市にある千葉県安房合同庁舎大会議室にて、私、永本浩司が、安房の国観光まちづくり塾「安房のお宿パワーアップセミナー」の講師を務めました。「宿の商品力を磨こう。和文化の伝承が宿の将来を拓く。〜高度情報化、国際化、多様化、少子高齢化を生き抜くコツ」と題して、約90分間、熱く語らせていただきました。
講演前の主催者挨拶では千葉県安房地域振興事務所の後藤信之所長が南房総の現状分析を述べられました。アクアラインの開通後、ここ20年の千葉県の観光客入込数は5割も増加しているものの、宿泊は1割5分強しか増加していないそうで、同地域の宿の商品力アップが地域活性化のカギを握るとのこと。加えて所長ご自身も旅をしようという時には宿から選ぶという宿好きゆえ、同企画への並々ならぬこだわりが感じられました。
観光地は、宿泊施設の魅力アップによって滞在人口が増え、その地域の経済波及効果が期待できるという認識が官民一体で共有されている同地域のレベルの高さに敬服いたしました。
90分の持ち時間を10分ほどオーバーして、宿泊施設の時代変化への対応の重要性や、高度情報化社会における情報発信の注意点などを中心にお話させていただきました。世界市場を見据えて事業コンセプトに和のエッセンスさえ外さなければ、人口減少社会であっても宿泊施設事業には将来性が拓けるという点を強調させていただきました。
今回、珍しいのは、講演の後に、個別の無料相談会が設けられていたこと。
100の宿あれば、100の悩みや課題があり、100の事業改善パターンがあります。
限られた時間ではありましたが、できる限りのアドバイスをさせていただき、帰りにはオーベルジュ開業を予定されている相談施設にて試食と現地視察なども行い、プチ相談会のはずが相談者の熱心さに打たれ、ガチ相談会となり(笑)、帰宅は午前様でした(笑)
今後も宿のミカタプロジェクトは、宿泊施設様の「赤ひげ先生」であり続けます。